築４２年の鉄筋コンクリート造で、外壁を含む全面改装を依頼しました。広縁で行き来をしていた和室の８帖と６帖間を１部屋にして、和室全体を畳敷きにするのではなく、部分的にフローリングにするのが希望で、違和感のないようにデザインしていただきました。開放的で日当たりも良く、フローリング部分は希望通りサクラの無垢材にしたので、居心地の良い空間に大満足です。
　水まわりは、掃除しやすく段差のないようスペースを活かした設計をお願いしました。位置を替えたキッチンも使いやすく、娘夫婦や孫たちが来たときは、庭の畑で収穫した新鮮な野菜を囲んで、楽しい時間を過ごしています。

基礎は５階建でも十分なくらい頑丈だったので、解体して新築するよりも機能性の高い省エネリフォームをご提案。ＲＣ造なので間仕切りの変更も比較的自由度が高く、思い切って大きな空間の和室をご提案。現代和風をコンセプトに、全体的な壁面は調湿効果のある珪藻土に。床の間のエコカラット、へりなしの琉球畳、天井の照明器具はどれも正方形のモジュールで統一しました。
　エコロジーに積極的に取り組まれるご家族なので、今回はオール電化とエコキュート（環境を考え開発された空気の熱でお湯を沸かすヒートポンプ式の家庭用給湯システム。 主な特徴は、コンプレッサーで大気の熱をくみ上げ、給湯の熱エネルギーをつくるヒートポンプシステムなので、使用する電気エネルギーに対して約３倍の熱エネルギーを得ることができます。ヒートポンプの冷媒にＣＯ２を使用するため、オゾン層破壊や温暖ガス排出の抑制につながります。）を採用されました。室内はすべて塗装仕上げで窓はペアガラス、壁面には断熱材を入れ、夏涼しく冬温かいお住まいになりました。