花粉は春のイメージがありますが、実は1年中飛んでいます。 日々の対策につながるよう、花粉の時期と増加の背景をご紹介します。


・スギ：2月上旬から下旬にかけて飛散開始、ピークは3月頃
・ヒノキ：3月下旬から4月頃にピークを迎え、飛散終了は5月下旬
・イネ科：5月下旬から7月頃にピークを迎える
・ブタクサ、ヨモギ：8月下旬から10月頃にピークを迎える

花粉の飛散が長く続いたり早まったりする場合もあるため注意が必要です。飛散時期は地域によって多少異なります。また、症状も花粉の種類や量、個人差によって異なるため、花粉症の症状が気になる場合は、早めに医療機関に相談することをおすすめします。

＜花粉症が増えた主な理由＞
以下の要因が複合的に作用し、花粉症が増加したと考えられています。

①スギ花粉飛散量の増加
スギは戦後に大量植林され、30年以上経つと花粉を多く作るため、飛散量が増加。

②食生活の変化
昔は野菜や魚介類中心の食生活でしたが、現代は高タンパク質、高脂肪の食生活が一般的に。そのため腸内環境が変化し、アレルギー発症のリスクが高まっています。

③住環境の変化
現代の住宅は気密性が高くなり、ダニやカビ、ハウスダストが増加し、アレルギーを誘発する可能性があります。また、大気汚染物質がスギ花粉に付着し、アレルギー反応を強くする可能性も。

④アレルギーの低年齢化
親世代からアレルギー体質が遺伝し、また、幼い頃からアレルギーを引き起こす物質にさらされると、発症年齢が低くなる傾向があります。都会の環境は、アレルギーの発症リスクを高める要因が複数存在するため、特に低年齢層で花粉症が増えている可能性があります。