普段はあまり意識しない部屋の壁ですが、ふと見たときに「あれ、汚れている?」「少しデザインが古臭いかも」と気になってしまうこともあるのではないでしょうか。
壁リフォームと一口に言っても様々な方法があるため、自分が求めるデザインや性能に合った方法を選ぶことが大切です。
今回は壁リフォームの種類と、よく用いられる壁材の特徴をご紹介します。
壁のリフォームは、大きく4種類に分けられます。状況によって必要なリフォームは異なるため、「部屋の雰囲気を変えたい」「壁の機能を高めたい」「動線を変更したい」という目的に応じて、最適なリフォーム方法を決定しなければなりません。
それぞれについて詳しくご紹介します。
定番の壁リフォームの方法は、壁の仕上げ材を変えることです。壁紙の張り替えや壁紙から塗り壁への変更などによって壁材(仕上材)を新しくします。
大規模な工事を必要としないため、DIYで挑戦する方も増えています。
壁そのものを取り除き、間取り自体を変える方法もあります。生活動線を確保したい、複数の部屋をつなげて広々とした空間を作りたいという方におすすめです。
ただし、柱の代わりに耐力壁で建物を支える「壁式構造」の建物では、壁を撤去することができません。リフォームを検討する前に、その壁が間仕切り壁なのか耐力壁なのか確認しておく必要があります。
新たな壁を設置するリフォームは、広い部屋を分割して、子供部屋や仕事部屋を作る時に向いています。壁リフォームの中では最も費用がかかりますが、家族構成やライフスタイルの変化に合わせて間取りを大きく変えられる方法です。
棚やクローゼットが壁と一体化した、壁面収納に交換するリフォームもあります。デッドスペースだった壁を収納スペースとして使えるようになるため、同居人数が多い世帯や収納場所が足りなかった住宅には特におすすめできます。
壁リフォームの大半が壁紙(クロス)の張り替えです。壁は部屋の大部分を占めているため、壁紙を張り替えるだけでも部屋の雰囲気を大きく変えられます。
主な壁紙の種類と特徴について詳しく解説します。
表面に塩化ビニール樹脂を使用し、紙などを裏打ちした壁紙がビニールクロスです。安価で耐久性があり、日本では最もよく使われています。
結露しやすく剥がれやすいのが欠点ですが、ビニールゆえに加工がしやすく、カラーやデザインも非常に豊富で、選ぶ楽しみがあります。
紙クロスはパルプや和紙を使った壁紙で、独特の風合いが魅力的なため欧米でよく使われています。ビニールクロスと異なり、燃やしてもダイオキシンが発生せず、安全性が高いのもメリットです。
ただし、紙であるがゆえに湿気に弱く、非常に薄いため下地の凹凸が目立ちやすいというデメリットもあります。
木綿や麻、シルク、サテン、そして不織布などを使った壁紙を織物クロス(布クロス)と呼びます。
立体感と高級感を演出できる上に通気性や調湿性に優れ、破れにくく頑丈で水を吸っても伸びにくいなど、機能面のメリットが豊富です。その反面、価格はやや高く、ホコリが付着しやすいため、はたきや掃除機でホコリを落としてあげる必要があります。
木質系壁紙は天然木やコルクのシートに、紙やアルミを裏打ちした壁紙のことで、アクセントクロスとしてよく使われます。木のぬくもりが感じられる暖かな空間を作り出してくれます。
漆喰や珪藻土、石やセラミックといった自然素材を使った壁紙を、無機質系壁紙といいます。調湿性能や耐火性に優れ、塗り壁特有のざらざらした雰囲気や機能を手軽に取り入れられます。
壁リフォームでは、壁紙を張り直すのではなく塗料を塗るという方法もあります。近年では、伝統的な塗り壁の人気が高まってきたことも相まって、塗り壁の需要は増えています。
最後に塗り壁の種類についてもご紹介します。
よく耳にする塗装とは、ペンキなどの塗料を薄く塗り上げていく方法です。カラーの自由度が高く、耐水性や耐候性などの機能性に優れた塗料もあり、DIYで楽しむ方も少なくありません。 誤解されがちですが、1回塗って終わりではなく、きれいに仕上げるために丁寧に塗り重ねる必要があります。
消石灰に砂と糊を混ぜて塗り上げる「漆喰」は、お城や蔵の壁に使われているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。 防火性が高く、万が一燃えたとしても有害物質が発生しにくい安全性の高い塗り壁で、調湿性能にも優れているため快適な空間を保てます。 さらに、職人の腕次第で自由自在に模様を作れるのも大きな魅力です。基本のコテ波からハケ引き、扇形に洋風の石壁調、2種類の色を混ぜたマーブル調まで多彩な手法があり、温もりと手作り感のある壁を求める方におすすめの塗り壁です。
植物プランクトン由来の珪藻土は、コースターやバスマットに使われる程、吸水力の高い土で、漆喰を上回る調湿性能を発揮します。消臭性能も優れているため、ペットと同居しているご家庭にも最適です。
砂壁は砂を練って塗り上げる、昔から和室によく使われてきた塗り壁です。無数の砂が固まった表面は滑らかで、シンプルながらも上品さが感じられます。 年月が経つとボロボロと崩れてきやすいのが欠点ですが、防火性や調湿性に優れています。
土に砂や藁を混ぜて作る素朴な土壁は、使用する土次第で異なる風合いを楽しめます。耐火性に優れているため、火事が多かった江戸時代に好んで使われました。 施工の難易度が高く、職人が減ってきていることで土壁を見る機会は減りましたが、調湿性や断熱性が高いため最近では人気が再燃してきています。
ここまでご紹介した塗り壁は、いずれも施工の難易度が高い壁材です。美しく仕上げるためには、熟練の左官職人に依頼した方が良いので、実績が豊富で、専門的な技術を備えたリフォーム会社に相談することをおすすめします。
壁のリフォームには、以下の4種類の方法があります。
壁の仕上げ材を新しくする場合、壁紙を張り替えるか、塗料を塗って対応します。壁紙には安価なビニールクロスや風合いの良い紙クロス、温もりのある木質系壁紙などがあります。
塗り壁にも漆喰や珪藻土、砂壁など様々な選択肢がありますが、施工の難易度が高いものが多いため、実績が豊富なリフォーム会社に依頼することがおすすめです。
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