畳からフローリングへの変更、フローリングの張り替えなど、住まいの快適さに直結する床のリフォームは人気のリフォームのひとつです。
そんな床リフォームで「しまった…!」と後悔する原因となるのは、何といっても段差が生じることです。
いったいなぜ、フローリングをリフォームすることで段差ができてしまうのでしょうか。その理由と、段差ができることによって生じるデメリット、そして段差で後悔しないために気を付けるべきポイントを紹介していきます。
フローリングのリフォームにより段差ができてしまうのは、およそ次に挙げる2つのうち、どちらかが原因となっている場合が多いです。
フローリングのリフォーム、すなわちフローリングの張り替えには、一度現在のフローリング材をすべてはがしてから新しい製品を張る「張り替え」と、現在のフローリング材の上から新しい製品を張っていく「重ね張り」の2つの方法があります。
重ね張りの場合、フローリング材を二重に重ねるわけですから、当然新しく張ったフローリング材の厚みの分だけ床が上がります。重ね張りした結果、お部屋の敷居より床が高くなってしまうと段差が生まれてしまいます。
フローリング材には、薄い板を張り合わせた合板の表面に天然木の薄板を張り付けた「合板材(複合フローリング)」と、天然木をそのまま使った「無垢材」、その他印刷したシートを張るタイプがあります。標準的な合板材の厚さが12mmであるのに対し、無垢材は15mmと合板材と比較して3mmの違いがあります。
そのため、張り替え工法でリフォームを行う場合でも、合板材から無垢材へ張り替える際は床が3mm上がり、逆に無垢材から合板材へ張り替える際は床が3mm下がり、段差が生まれる原因となります。
また、マンションなどで使われる合板の遮音フローリングは12.5~14mmであることが多いのですが、それを無垢材へと張り替えたい場合は、騒音対策として下に遮音マットとベニヤを張らなくてはいけませんので、全体の厚みは無垢材と遮音マットとベニヤを合計した厚さとなり、段差ができる可能性はかなり高くなります。
フローリングの張り替えによって段差ができることで、いくつかのデメリットが生じてしまいます。
・つまずきやすくなる
年を取り、足腰が弱ってくると、誰でも足が上がりづらくなり、小さな段差にもつまずきやすくなります。
標準的な厚さの無垢材から合板材、合板材から無垢材への張り替えでできる段差はたった3mmですが、足が引っかかれば転倒の危険があるといえるでしょう。
内閣府が公表している「平成29年版高齢社会白書」によると、65歳以上の高齢者は、20歳以上65歳未満の人に比べると、家の中で事故が起きる割合が高く、そのうち45%は居室で起きています。今はまだ若くても、人間誰しもいずれは年を取ることを考えれば、お部屋の中での事故の芽は摘んでおくに越したことはないのです。
・見た目に目立つ
わずか数mmといえども段差があれば、お部屋を見渡したときに目立ちます。広々とした一体の空間として見せたいなら、段差はなくしておく必要があります。
・クローゼットが開かなくなる
造り付けのクローゼットの扉が、床の高さに合わせて作られている場合、重ね張りやフローリング材の交換によって、従来の床の高さより高くなってしまうと、扉が開かなくなってしまいます。
これを避けるには、重ね張りをしない、元々の床材と同じ厚みの製品に張り替える、段差を解消するための工夫をするなどの必要があります。
その一方で、あえて床の高さを上げてしまうという考えもあります。例えば、お部屋の敷居の部分が15mmほど高くてつまずきやすいという場合、重ね張り工法でフローリング材を重ねることで床の高さを上げ、敷居との高さの差をほぼなくし、フラットなお部屋を作ることができます。
好みのフローリング材を使いたいけれど、どうしても段差ができて不都合が生じてしまう場合、何らかの対策を立てなくてはいけません。対策は大きく分けると次の2つの方法があります。
・厚さに配慮してフローリング材を選ぶ
最も簡単で確実なのは、フローリング材を選ぶときから段差の問題が生じない製品を選ぶことです。
最近では、種類は少ないながらも、無垢材で12mmの厚さの製品もありますし、逆に15mmの厚さの合板材もあります。また、おもにマンションで使われる遮音フローリング材も、一般的なフローリング材と同じ厚さの12mm程度の製品から14.5mmの製品、それ以上に厚い製品までさまざまなタイプが出ていますので、素材や模様だけでなく、厚みについても自分が求めている製品を見つけやすくなっています。
たとえすごく気に入ったフローリング材だったとしても、張り替えによって、敷居と同じ高さ、もしくはそれ以下の高さにならないのであれば、適した高さになる他の製品を探すのがおすすめです。
なお、無垢材から合板材への変更などで、床の高さが数mmだけ下がってしまう場合には、フローリングの下に緩衝材などを敷くことで床の高さを調節することもできます。
・段差解消アイテムを使う
数mm程度の差であれば、その段差を埋めるための専用アイテム「見切り材」を使うことで、自然な傾斜を作り、段差を解消することもできます。
敷居とお部屋部分の段差を埋めるほか、1室だけ床リフォームを行いたい場合にも有効な方法です。
フローリング材を敷き終えてから必要な分だけ設置します。
フローリングの張り替え時にできがちな段差は、あえて作って活用するという場合はいいのですが、そうでなければ、できる限り避けたいものです。段差をなくすためには、適したフローリング材を選ぶことが重要です。
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