浴室の浴槽は、空間の快適さや安全性のためにも慎重に選びたいところです。
浴槽の高さや深さは、浴槽のタイプや設置方法によって異なります。そのため、まずは浴槽の種類と設置方法を知り、希望する条件に合った浴槽を選ぶことが大切です。
ここでは、浴槽の種類や設置方法についてご紹介します。また、安全性の高さから人気のある、高さが低い浴槽を選ぶ際の注意点についても解説します。
浴槽は、サイズや高さ、素材などさまざまな種類があり、タイプによって出入りのしやすさや快適さも変わってきます。特に、ユニットバスのほとんどが浴槽のタイプによって高さ・深さや長さも決まるため、種類別の特徴と一般的なサイズを知ることが大切です。ここでは、和式・洋式・和洋折衷式それぞれの特徴とサイズを見ていきましょう。
・和式
和式の浴槽ならではの特徴は、深さがたっぷりあるという点です。ひざを折って入浴し、肩まで浸かることができます。しかし、この入浴の姿勢は水圧で体を収縮させることによって、呼吸や心臓の働きを活発にさせるため、心臓の弱い方や高血圧の方、お年寄りにはあまり良くないという意見もあります。
和式の浴槽の基本サイズは、深さ60cm、長さが80~120cm程度になります。
・洋式
洋式は和式とは逆で、浅くて長い浴槽が特徴的です。脚を伸ばして寝そべるようにして入浴できるので、体への圧迫や負担もありません。しかし、体が浮きやすいため和式のように肩までしっかり浸かれず、冬場は肩が冷えやすいということもあります。また、介護が必要な方が入浴する場合、和式よりも浴槽の縁が低く入りやすい一方で、滑りやすく立ち上がりにくいため、転倒防止の滑り止めや手すりが必要となります。
洋式の浴槽の基本サイズは、深さ45cm、長さが120~180cm程度になります。
・和洋折衷式
和洋折衷式の浴槽は、和式と洋式それぞれのメリットをバランス良く組み合わせたタイプといえます。適度に体を伸ばしながら、肩までお湯に浸かることができます。そのため、最近の主流は和洋折衷式の浴槽となっています。介護が必要な方やお年寄りでも出入りがしやすい浴槽です。
和洋折衷式の基本サイズは、深さ60cm、長さが110~160cm程度になります。
浴槽の設置方法は、据え置き型・埋め込み型・半埋め込み型の3タイプに分けられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
・据え置き型
据え置き型は、浴室の床に浴槽をそのまま据え置く設置方法です。最近は、オリジナリティある浴室空間にするために、オブジェのように浴槽を設置したり、旅館のような木製の浴槽を設置したりすることも多いようです。浴槽をリフォームしたい際、浴槽の交換がしやすいという点も大きなメリットです。
・埋め込み型
埋め込み型は、浴室の床面と同じ高さまで浴槽を埋め込む設置方法です。据え置き型よりも、空間に広がりを持たせることができます。しかし、洗い場となるスペースと浴槽が近い場合、跳ねた泡や湯水が浴槽に入ってしまいやすいというデメリットがあります。
また、浴槽を埋め込んでいる分、浴槽の底と洗い場スペースの床に段差が生じるため、小さな子供やお年寄りは転倒防止の対策をとったほうがいい場合もあります。
・半埋め込み型
半埋め込み型は、浴槽の3分の1程度の高さで床に埋め込む設置方法です。浴槽の縁から床面までは、30~40cm程度となります。据え置き型よりも浴槽が低く設置されるため、小さな子供やお年寄りでも出入りがしやすく、バスルームも広く演出することができます。
最近の一般的な浴室は、和洋折衷タイプの浴槽を、半埋め込み型で設置する方法が主流となっています。浴槽の形や素材、機能などのバリエーションが豊かになり、使い勝手の良さを追求したり、浴室全体のデザイン性を重視したりと、さまざまな浴室のイメージを実現できるようになりました。浴室のリフォームを検討する際は、まずはどのような浴槽が設置可能なのか、確認してみることをおすすめします。
高さが低めの浴槽はお年寄りでもまたぎやすく、転倒防止になるというメリットがある反面、知っておくべき注意点もあります。
高さが低い浴槽のメリットとしては、またぎやすいため浴槽の出入りがしやすく、転倒のリスクも低いということが挙げられます。昔ながらの和式の浴槽は60cmほどと縁が高く、足を高く持ち上げて出入りしなければなりません。そのため、お年寄りの浴室での転倒事故につながりやすいのです。
一方で、高さを低くしすぎてしまうと逆に浴槽へ入りにくくなってしまうため、理想的な浴槽の高さは40cm程度とされています。
浴槽が低くなると、小さな子供が浴槽の縁を乗り越えて転落してしまい、溺れてしまう事故の危険性が高くなってしまうため、注意が必要です。特に50cm以下の浴槽は、子供が転落しやすいとされています。浴槽に水が入っていると、赤ちゃんだと水深10cm程度でも溺れてしまうことがあるのです。
低い浴槽で小さな子供がいる家庭の場合は、日頃から入浴中は子供から目を離さないこと、入浴時以外は水を抜くことといった対策が大切です。
浴室の主役ともいえる浴槽。浴槽の種類や設置方法の組合わせ方によって、メリットや入浴スタイルなども変わります。家族構成や優先したい条件に応じて、最適な浴槽を選ぶことが大切です。
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